消費者金融とローンの良くなった点とは

以前と比べて消費者金融は良くなったか？ローンはどう変わったか

私は１５年ほど前に大手消費者金融から融資を受けたことがありますが、当時は接客態度や電話連絡などもあまりよくなく、また金利も高かったため少し利用しただけで解約してしまいました。しかし、最近の消費者金融はローンの内容やサービスがよくなったという評判をよく耳にします。

以前と比べて消費者金融は本当に良くなったのでしょうか、ローンはどのように変わったのでしょうか。

貸金事業の健全化、ローン内容やサービスの向上が進んでいます

貸金業法の改正後、消費者金融の淘汰や金融機関の積極的な参入などがあり貸金業界は大きく変わってきました。大手消費者金融は銀行グループなどに吸収され事業基盤が強化されるとともに事業の透明性が向上し、借入金利の低下、審査の迅速化や即日融資などのサービスが向上されました。また、利用限度額の制限などにより極度の借入依存の防止が図られ利用者保護の考えも進むようになりました。

貸金業法の改正前は、グレーゾーン金利の影響などによる利用者の極度の借入依存が社会的に問題視されたり、消費者金融の強引な取り立ても時折話題になったりと消費者金融のイメージは良くありませんでした。しかし、法律が改正され、金利が大きく引き下げられるだけでなく過去の金利を返還しないといけない状況に消費者金融は追い込まれ、その過払い請求や収益の低下により倒産や事業譲渡に至る消費者金融が続出することとなりました。

その結果、現存する大手消費者金融の多くは金融機関の子会社としてそのグループに属することになり、中小の消費者金融の多くは倒産や事業規模の大幅縮小に至っています。そして、その代わりにメガバンクをはじめ都市銀行、地方銀行や信用金庫などが貸金業界に積極的に参入しており、現在かつてない激しい競争が行われるようになりました。
（⇒中小消費者金融もまだいくつか生き残っています）

こうした事業環境を背景に、大手消費者金融は貸金事業の健全化のため、法律に基づく金利を遵守し乱暴な取り立て及び督促を取りやめ銀行グループの一員に相応しい業務に努めています。また、厳しい競争に勝ち抜くため、顧客本位のローン商品へとその内容とサービスの向上に取り組んでいます。
（⇒もちろん銀行自体も良い融資をしてくれます）

例えば、金利を業界のトップレベルの低金利にする、手続きや審査を簡素化して即日審査や即日融資を実現する、返済額の単位を業界最低レベルにして利用者が返済しやすいようにする、提携ＡＴＭを増やし利用者の利用環境を整備する、多様な申込方法や利用手段を用意し利便性を向上する、などの利用者から支持を得られるサービスを用意しているのです。

そして、ローンの担当者の言葉づかいや応対も丁寧で親切なものへと変わってきているようです。もちろん大手消費者金融でも会社やその店舗ごとでその品質にばらつきはあるようです。また、中小の場合は大手ほど変わっておらず、相変わらず愛想の悪いところもあるようです。しかし、全般的には良い方向へ変わってきているので、その様子を電話などで確かめてみてはいかがでしょか。